この世界の水の惑星は、一つではなかった。
“テラ”(地球)・“マールス”
(火星)・“ウェヌス”
(金星)には、それぞれ水と緑があった。
それ故、各惑星には、生命が誕生し、文明を発展させ、数多の困難、戦争、アポカリプスを克服し今や惑星間を往来できるまで成長した。
惑星間の往来は、人の交流とともに物流も発生させる。その物流を担う職業をこの世界では、“惑星間貿易商”と呼んでいる。
タツマ・ヒルベルトは、その“惑星間貿易商”の称号をもつ中小企業ヒルベルト商会の二代目であり、現在、社長(親父)の下で修業中である。
彼は、今後の人生も宇宙海賊を退けながら、このまま“惑星間貿易商”で生計を立てるつもりでいたが、親父の再婚を期に妙な方向に運命の歯車が動き出す。