死んだはずの俺が、目覚めたのは“無の空間”。
少年の姿をした“創造主”は、ただ一言こう告げた──
「次は君が世界を創る番だ」
世界で唯一の“白き獣”としてこの地に降り立った俺は、《アスト》と名付けられ、
宿場町《エルシア》で静かな日々を送っていた。
けれど、若き冒険者パーティ《星降る誓約》との出会いが、全てを変えていく。
世界に潜む“歪み”、意図しない干渉──
創ったはずの世界なのに、俺はあまりに何も知らなかった。
人間、エルフ、魔族、機械、精霊──出会う者たちが教えてくれる。
この世界の優しさと、痛みと、強さ。
神でもない。ただの元・人間だった俺が──
自らが創り上げた世界と少しずつ“向き合って”いく旅の記録。