最愛の妻と娘を事故で失い、心を閉ざした伯爵――アルフレッド・ノード。
王国屈指の名門でありながら、彼は「もう二度と大切なものを作らない」と決めていた。
そんな彼が訪れたのは王都の外れの奴隷市場。そこで出会ったのは、痩せ細った一人のダークエルフの少女と、その弟だった。怯えながらも「弟も一緒に連れて行ってほしい」と願う少女の姿に、亡き娘の面影を見てしまったアルフレッドは、思わず二人を買い取る。
――それが、すべての始まりだった。
ダークエルフの少女。
失ったはずの娘。
そしてすべてを守ろうとする伯爵。
家族の絆と王国の陰謀が交錯する中、
やがて三人は王国の運命をかけた戦いへと挑む。
温かくて、少し切なくて、ときどき最強。
家族と領地を守る異世界ファンタジー。