回復魔法で塞いだ傷が、また裂ける——
その患者を治せたのは、魔法を一切使えない治療師だけだった。
現代で「数字にならない」と切り捨てられた治療師アークは、異世界へ流れ着く。
回復魔法が万能のはずのこの世界にも、“魔法では治らない患者”がいた。
彼は手技と見立てだけで、詰まった流れを解いていく。
だが王都医療局は「非効率」「再現性がない」と彼を追放する。
辺境で積み上げた小さな結果は、やがて王都が無視できない数になり――
彼は呼び戻される。称賛のためではなく、“便利な切り札”として。
正しさが消費される世界で、彼は線を引くことを選んだ。
英雄にも天才にもなれない治療師が、評価されなくても残る医療を貫く物語。
第1部・第2部(全68話)完結済。第3部を連載中です。
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※この物語に、痛快なざまぁ・俺TUEEE・成り上がり・恋愛はありません。
描くのは「正しさが、人を救わないことがある」という静かな医療ドラマです。
お仕事もの/医療もの/制度と個人の葛藤/静かに沁みる物語が好きな方へ。