家族に傷つけられ、逃げ出した少年アルヴィー。
そんな彼を救ったのは、風変わりであたたかな公爵令嬢――サフィールだった。
両親から虐待を受けていたアルヴィーは、ある夜実家を逃げ出し出港準備をしていた貨物船に忍び込む。
辿り着いた先は王都。
行き場の無いアルヴィーを保護したのは、公爵家の令嬢だというサフィールという少女だった。
けれど彼女は公爵令嬢とは思えない砕けた口調で家庭的で、なによりあたたかい……。
その出会いから、過去の恐怖に縛られた少年が少しづつ、ほんとうの『家族』や『しあわせ』を知っていく物語。
※【カクヨム】と同じ内容で重複投稿中です。