影武者に成り代わられた王女、暗殺から逃れた先で隣国王太子の部下(ペット)になる。そんな話です。
---
ハムスターに変身して窮地を脱した王女ヴァルトルーデは、隣国の王太子マティアスに拾われた。
彼は動物によく話しかけるタイプらしく、言葉が通じなくてもそれなりの意思疎通ができる。
「俺のもとで働いてみないか?」
意外な誘いにこくりと頷き、ヴァルトルーデの新生活が始まった。
マティアスを夫にと狙う影武者、彼の胸ポケットからそれを眺めるハムスター王女。さて、これからどうしたものか。
「君は賢いのかそうでないのかわからんな。」
《これだけは自信を持って言いますけど、普通のねずみよりは賢いと思いますよ。》
ナッツを食べ、水で溺れかけ、撫でられて至福、つつかれて激怒。小さな手足で駆け回るハムスター王女の行く末やいかに。