この物語の主人公・タツロウは、同級生の一人を遊び半分にイジメていたヤンチャ系クズ男子高校生であった。
だがある時、度が過ぎたイジメ行為で相手から反撃されたことを切っ掛けに自業自得の死を迎えた。
それでも中世ヨーロッパ風異世界の帝国皇帝の跡取りに転生し前世の記憶も取り戻したことで順風満帆な転生人生を送れるとタツロウは思い、前世の行いを反省せずに調子に乗っていた。
しかし皇帝の実態は、それを選ぶ権利を持つ7家の大諸侯、選帝侯たちの操り人形で何の権力もない立場の名ばかり皇帝であった。
そして現状を理解しないまま、タツロウはある会議で選帝侯たち相手にやらかして怒りを買い、精神的にボコボコにされ追い詰められる。
自分が一方的にやられる立場を経験したことで、ようやく前世の行いを反省したのだが、皇帝家は存続のピンチを迎える。
当面の危機回避のため、選帝侯の一人であるケイン大司教領内の神学校にて、留学という体裁の人質生活を送ることに。
校内で起こるトラブルやイベントをどうにか乗り越えることで、少しずつ人間的に成長していくのであった。