初投稿です。4章までは毎日8:00に投稿です。
拙い文章ですがどうぞ宜しくお願いします。
「……無理だ。今の俺の体力残量、15%しかないんだぞ」
ブラック企業のデスマーチ明け、50歳のシステムエンジニア・佐藤が迷い込んだのは、剣と魔法が支配する中世ファンタジー風の異世界だった。
周囲が「聖剣」だ「魔力」だと騒ぐ中、佐藤が持っているのは――左腕に装着された、テスト機用の多機能端末『Link』ただ一つ。
魔法は使えない。
特別なスキルもない。
体力は年相応に衰えているし、何よりめんどくさいことは大嫌い。
そんな「普通のおじさん」が生き抜くために選んだのは、現代のIT知識と高性能デバイスを駆使した、徹底した『効率化』だった。
「その薬草、スキャンすれば3秒で見つかるぞ」
「迷宮の罠? 熱感知センサーで見れば全部丸見えだ」
「計算が合わない? 表計算ソフトを使えば一瞬だろ」
これは、体力も魔力もないおじさんが、デバイスのアプリと大人の処世術を武器に、知らず知らずのうちに世界を最適化(ハック)し、成り上がっていく物語。