面倒なことが大嫌いな男・ノアは、
女神との雑なやり取りの末、異世界に転生する。
ただし授かったのは「最初から最強スキル」ではない。
代わりに――
必要になったスキルが、その場で勝手に生える体質だった。
「見るのが面倒」なら鑑定。
「歩くのが面倒」なら転移。
「持つのが面倒」なら収納。
そんなワガママ(=効率)全開の冒険の結果、
貧乏だった小さな街には物資が集まり、
人が集まり、
いつの間にか「ノアんとこ」と呼ばれる拠点に成長していく。
ダンジョン、鉱山都市、海洋都市。
点と点がつながり、線になり、
やがて面になったとき――
その街は国に匹敵する「経済圏」になっていた。
本人は今日も言う。
「面倒なことは、できるだけ増やしたくない」
だが世界は、その“面倒くさがり”を放っておいてくれなかった。
これは、
英雄にならない主人公が、
何も決めないまま世界を変えてしまう物語。