余命を宣告された公爵令嬢エリシアは、病を隠して王太子の婚約者として生きてきた。
しかし卒業パーティーの日、冤罪と余命を理由に婚約を破棄され、王室詐欺の罪で断罪、王都を追放されてしまう。
誰にも看取られず、ひとり静かに死ぬことを望んだ彼女に付き添うことになったのは、近衛騎士団副団長アルベルト。
王命により、彼はエリシアの「剣」となり、辺境での護衛を任される。
不器用で誠実な騎士と、死を覚悟した令嬢。
静かな辺境で始まったふたりの生活は、やがて互いの心を癒し、閉ざされていた未来を少しずつ変えていく。
「……明日を夢見てもいいのですか?」
失うことを恐れる騎士と、諦めていた令嬢が選ぶ、最後の答えとは――。
余命一年の悪役令嬢と護衛騎士の、切なくて温かな再生と恋の物語。