「……僕はもう、君を手放せない。それでもいいんだね?」
国中が憧れる『氷の騎士』こと完璧公爵様が、魔力最底辺の私に懇願した。
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子爵令嬢のエマ・フォードは、魔力最底辺の落ちこぼれ。だけど諦めの悪さと魔石への愛は人一倍。建国神話を覆す魔石を発表するはずが、あれなんか捕らえられてる……?
絶体絶命のピンチを救ってくれたのは、いつも穏やかで余裕あふれる『氷の騎士』の完璧公爵様。
「――間に合って、本当によかった」
ずっと尊敬していた彼。彼はいつだって優しいけれど、どこか煮え切らない。
え? 私を危険に晒したくない?
その余裕の微笑みの裏で、実は魔力に蝕まれ、死を覚悟していたなんて全然知りませんでした。
大丈夫、私が魔石の力でその苦悩をなんとかしてみせます!
彼の絶望を覆したら、どろどろに甘い溺愛が待ってました。「僕にはずっと君だけ。だから確かめさせて」なんて抱きしめられます。うれしいけど、そろそろ離してもらえませんか!?