地球で孤独に生き、そして――誰かを救って死んだ青年、神代ユウト。
目を覚ますと、そこは魂が道を歩む異世界《エレメンティア》だった。
この世界には八つの「魂の道」が存在する。
――破壊、混沌、秩序、協調、支配、守護、知恵、信念。
人々は自らの重いに従ってその道を歩み、精霊と心を通わせる。
彼らは『道行く者』と呼ばれ、その中でも精霊に選ばれた者は『霊触者』と称えられる。
だが、ユウトは違った。
彼の魂は、どの道にも属さず、ただひとり。
この世界に存在しない「孤独の道」を歩む、ただ一人の少年だった。
孤独であるほど力を増し、誰かと心を通わせるほどに力を失う――矛盾した力を抱えながら、それでも彼は願う。
「もう一度、誰かを救える自分でありたい。」
これは、孤独という運命に抗い、
仲間と出会い、再び絆を知る少年の物語。