貧乏子爵令嬢エレノア=アルデハイト、十八歳。
夢は、玉の輿に乗ること!
そんなエレノアに訪れた千載一遇の大チャンス。それは、容姿端麗、文武両道、性格まで申し分ない名門貴族レオハルト=バランタインとの婚約だった。しかも彼は、将来、南領伯を継ぐ可能性のある超優良物件!
これで美味しい料理も、豪華なドレスも、宝石だって夢じゃない。幸せな未来を思い描くエレノアだったが、婚約披露の祝宴で突然、毒を盛られて命を落としてしまう。
死の間際、彼女の手を握ったレオハルトが告げた言葉は――。
「……ごめん」
そして、エレノアは祝宴当日の朝に戻っていた。
どうやら、死ぬとその日が始まった朝へ戻ってしまうらしい。
いったい誰が自分を殺そうとしているのか?
レオハルトの謝罪には、どんな意味があるのか?
祝宴の毒を避けても、別の危険がエレノアを襲う。婚約者の領地へ向かう道中での襲撃、屋敷に潜む不穏な気配、そして次々と浮かび上がる謎。
それでも、エレノアは諦めない。
だって、せっかくつかんだ玉の輿ですもの!
恋も、命も、幸せな未来も、絶対に手放しませんわ。
これは、玉の輿を夢見る令嬢が、何度死に戻っても生き延び、愛する人との幸せをつかもうとする物語。