「まぁーなんとかなるでしょう」
それが貴族令嬢ヴァレンティナの口癖だ。彼女は特殊な生い立ちのため、後ろ盾もなく、恋愛と結婚は自由にできない立場だが、働くこと、出かけることは自由だった。
そんな彼女が、ある日、王妃の思惑により王子の婚約者候補として名を連ねることになるが、それが側室候補も兼ねていると知っても彼女は気にしなかった。
なぜなら婚約者候補筆頭が公爵令嬢だからだ。
気晴らしに出かけた趣味の旅行先で、彼女は偶然にも王子と出会ってから運命の歯車が動き出す。
ーーその先が災いの種となるか、祝福となるか