人とのつながりの中で「逞しく生きる」ことをテーマとした作品である。
第1編「色のない世界編」:
魔物が住む異世界に転移されたダイチは、魔力がわずか1の魔法使いとしてこの世界を生き抜いていかなければならなかった。弱肉強食の異世界で生き抜くことは過酷であり、絶望ゆえに目に映るものが色あせて見え、「色のない世界」に感じる。
ダイチは、魔力の数値が1(固定値)であることを最大の武器に変え、特異スキル「学び」、高い巧緻性を駆使しながら、絶望から立ち上がりこの世界で逞しく生きていくことを決意する。
元冒険者だった鍛冶職人との出会いから、この世界で自立して逞しく生きる希望を見出していく。そんな矢先に、国の盛衰を左右する危機に直面する。
第2編「未来からの遺産編」:
エルフの命を救ったことから、エルフのナギ王国で勃発した王位継承争い巻き込まれていく。ダイチは、権謀術数を弄する政敵や魔族の侵攻に立ち向かうこととなる。
第3編「黎明航路編」:
ダイチがこの異世界に来る12年前に遡る。
帆船で活動する交易・冒険者チーム「女神の祝福」は、古代遺跡の発掘やダンジョン攻略、交易などを手掛けていた。
そのチームに属する思春期の少女テラが仲間との交流を通して、大人へと歩んでいく物語である。
第4編「遺志を継ぐ者」:
チーム「女神の祝福」は、世界4大秘宝の1つ「古代樹のゲート」の発見を目指して、航海に出る。
同じ頃、盲目の黒ひげと異名をとる海賊バルバロスが、ある目的のために、古代樹のゲートを探していた。
決して交わる事のない運命が、古代樹のゲートを求めて交錯する。
古代樹のゲートに秘められた謎を巡って、事態は急展開していく。
第5編「人魔大戦」:
ついに人類と魔族の存亡を賭けた大戦が開始される。