「ゴミ拾いなんて、その辺の浮浪者にでもやらせておけ!」
Sランクパーティ『栄光の盾』の荷物持ちだったフェイトは、役立たずとしてダンジョンの最深部で追放された。
授かったスキルは【ゴミ拾い】。戦闘力ゼロ、生産能力ゼロ。そう罵られてきた。
だが、彼らは知らなかった。
そのスキルの真の名前が、万物を最小単位にまで還元する究極権限**【概念分解】**であることを。
捨てられたボロ布を分解すれば『最高級シルク』へ。
呪われた魔剣を分解すれば『神の金属(オリハルコン)』へ。
ついでに襲いかかってきた高ランクモンスターの「存在」を分解したら、経験値だけが手に入って――!?
「あれ、この世界のゴミって……実は宝の山じゃないか?」
誰も足を踏み入れない未開の地で、分解した素材を使って「超高性能な家」や「自動防衛システム」を作り上げ、のんびり自給自足を楽しんでいたフェイト。
そこへ、国を追われた伝説の聖女が転がり込んできて――。
一方、有能な荷物持ちを失った元パーティは、装備が次々と壊れ、泥沼の連敗街道を突き進んでいた。
「今さら戻ってこい?
……ごめん、今ここで忙しいから、ゴミと一緒に消えてくれるかな」
これは、無自覚に世界を分解し、再構築していく男の、最強スローライフ物語。