戦国時代、越後国。俺は坂本竜馬が好きな元自衛隊として、歴史の渦中に転生した。宿った体は、上杉謙信の兄・長尾晴景の息子、猿千代。同じ年齢の甥、謙信に家督を奪われれば、俺の命は風前の灯火。軍神と称されるあの天才に、ただ指をくわえて殺されるわけにはいかない。
自衛隊で培った現代知識を武器に、俺は反撃の狼煙を上げる。
坂本龍馬が愛した西洋帆船を再現し、佐渡ヶ島や蝦夷地の豊富な資源を活かして資金を生み出すのだ。武器、戦術、鉱山開発――俺の知識が、戦国を塗り替える鍵となる。
龍馬の理想とした「日本の夜明け」を、この乱世で実現できるのか?