ユーキスタス・フォン・エンドロフィアはエンドロフィア王国の王子である。ついでに言うと、転生者である。
己が身体性能は明らかにオーバースペック。良すぎる顔面偏差値に歴史にも類を見ない程の魔法才能。それ故か、一部からは神童扱いされる始末。
ここは前世に存在していた乙女ゲームとやらに違いない。彼はそう確信した。乙女ゲームなんてやった事ないけど。
この日から、ユーキスタスの来たるべき未来へと備える日々が始まる。絶対に婚約者である令嬢を悪役令嬢にしてはならない。
そもそも、この世界は本当に乙女ゲームなのか。 その確証は無いが最悪の未来を回避するために、今はやるべき事をやるしかないのだ。