病弱だった私は、大好きな本の世界に転生した。
ただし、原作には登場しない貴族令嬢クレアとして。
継母に虐げられ、原作ヒーローである夫・アイゼルには、結婚後六年間も無視され続けた。
離婚寸前の関係。
それでも彼が私を手放さない理由を、私はまだ知らない。
そんな中、辺境の城砦に現れたのは、謎の赤ちゃんと原作ヒロイン。
クレア自身も知らない“呪いの言葉”の予言が動き出し、物語は原作から大きくズレ始める。
帝国に忍び寄る陰謀。
現実になる危険。
私は転生者としての知識を頼りに、アイゼルの愛と命を守るため行動を選ぶ。
原作ヒロインのマーシャル、そして原作にいない存在・ルークと共に。
理由があるから、溺愛される。
理由があるから、溺愛してしまう。
原作を壊したのは、私。
——私ですら知らない結末を、彼女だけが知っている——