かつて、地球で生きていた一人の青年は、死後に創造神エヴァンテによって異世界エヴァンドリアへ転生した。
そこは魔法が存在し、人間、魔族、エルフ、獣人、竜人など様々な種族が暮らす幻想世界。
彼は生まれながらにして無限の魔力を持ち、やがて世界を救う英雄となった。
魔王の娘。
高位貴族の令嬢。
騎士。
聖女。
仲間として共に戦った少女たち。
彼女たちはいつしか、彼を心から愛していた。
しかし――。
英雄の物語は、突然終わりを迎える。
魔王の側近による個人的な復讐。
そして魔王城を巻き込んだ反乱。
信じていた場所で裏切られた彼は、最期の瞬間、自分を見つめ涙を流す少女たちを見る。
「……ごめん」
その言葉を最後に、彼は目を閉じた。
だが、彼の物語は終わらなかった。
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目覚めた場所は、異世界ではない。
そこは未知なる星々が広がる宇宙。
目の前に存在したのは、地球の科学では到底理解できない巨大な宇宙船だった。
そして彼は知る。
自分が暮らしていたエヴァンドリアは、広大な銀河文明の中では小さな辺境の惑星に過ぎなかったことを。
数千の銀河。
無数の国家。
銀河帝国。
巨大企業連合。
腐敗した民主国家。
宇宙宗教勢力。
そして星々を渡り歩く傭兵たち。
そこには、魔法だけでは生き残れない新たな戦場が存在していた。
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彼が手にした宇宙船。
その名は――
《Eventide
Ops》
外見はただの高級輸送船。
しかし内部には、銀河最高峰を遥かに超える技術。
無限エネルギー炉。
万能製造施設。
惑星改造用ドローン。
銀河最深部すら突破するワープ機関。
そして船を管理する、生体型AI――クララ。
「おかえりなさいませ、マスター」
二度目の人生。
いや――。
三度目の人生。
彼は今度こそ、大切なものを守るために星の海へ旅立つ。
傭兵として。
冒険者として。
そして、再び英雄になるために。