【全80話完結。全て書き上げており、止めることなく毎日投稿いたします。】
王太子レオンハルトから、卒業舞踏会の場で一方的に婚約破棄された侯爵令嬢エリシア。
冷酷で思いやりがないと断罪された彼女に下された処分は、修道院送りではなく、王宮の最下層にある“王立苦情処理局”への左遷だった。
そこは市民や下級貴族からの陳情が積み上がる、誰もが出世の墓場と呼ぶ掃き溜め。
だが、感情ではなく事実を見ることに長けたエリシアは、放置された苦情の山の中から、王国のあちこちに隠された不正と隠蔽の痕跡を次々と見つけ出していく。
厨房で消える砂糖、握り潰される医療物資、握り潰される婚姻と名誉。
そして拾い上げた無数の苦情は、やがて王宮そのものに巣食う巨大な黙認の構造へとつながっていく。
これは、空気で断罪された令嬢が、声なき苦情を武器に王国の真実を暴いていく物語。