軍事大国の新型兵器暴走により、地球各地に異形の怪物が湧き出す異界迷宮〝カクリヨ〟が出現。世界各国は迷宮よりもたらされた資源と〝鬼の力〟と呼ばれる技術を利用して、モンスターの侵攻に対抗していた。
しかしその〝鬼の力〟こそ、使用者から正気を奪い、怪物に変貌させ、勇者パーティを狂気のクーデターに駆り立てる悲劇の元凶だった?
「我々は大義のために、日本政府と愚民どもを抹殺する。劣等生など真の仲間ではない!」
「〝鬼の力〟がないキミだからこそ持つ、特別な才能があるはずだ」
〝鬼の力〟に馴染めず、劣等生として勇者PTを追放された出雲桃太は、ダンジョンの奥底でサメの着ぐるみをかぶる銀髪碧眼の少女と出会い、鬼に対抗する〝巫の力〟を開花させる。
謎の異界迷宮カクリヨが振りまく、〝鬼の力〟に人類が汚染された末世で、劣等生と蔑まれた少年が〝踊りや音楽といった文化の力〟と共に逆襲、巨大な陰謀を打ち砕く冒険譚です。