ガラス細工の街『ブジェフ』で育った男爵令嬢クリス・アンバーブロウの夢は『王妃様を輝かせたい』。
十五歳になり王都の学園に入学した途端、波乱の日々に。
成績優秀なクリスはマグノリア王国第二王子アルドーと、王太子の婚約者セーレナが所属する生徒会の書記に任命される。
男爵令嬢だからとなじられ、生徒会では七年前に母を連れ去った公爵家の嫡子エミリオからも蔑まれるクリス。
クリスとエミリオとの出会いから、母の拉致の裏に先代公爵の王位簒奪という妄執が浮かび上がる。
第二王子アルドーからの愛を受け、憧れの未来の王妃セーレナを輝かせる為なら努力は惜しまないと誓う。