十二機、五十八秒。
敵の恐怖まで視える傭兵と、感情を知らない旧式軍用AI。
戦争孤児の傭兵・燈(とう)は、廃棄された戦場で旧式軍用AI「λ(ラムダ)」を拾う。片言で、けれど妙に律儀なλは、初対面の夜、彼に告げた。
「共鳴反応を、検出しました。あなたから、です」
燈には、生まれつき“視える”。敵の兵装も、弾道も、パイロットの恐怖さえも、色として。その力で戦場を無双する一方、力を使うたび、彼の身体は静かに壊れていく。
三大勢力が小惑星帯の資源を巡って争う時代。
深く潜る者は、消える――。
星と共鳴した少年と、感情を知らないAI。二人の出会いが、人類最後の戦争を動かし始める。