俺には一途に愛していた雪原夢(ゆきはら・ゆめ)という彼女がいた。
彼女が望むもの、ワガママ全てを聞いてきて叶えてきたつもりだった。
だが、破滅の時とは突然に来るものだ。
生徒会の仕事で遅れて帰ろうとした俺は、古くからの親友である岡波傑(おかなみ・すぐる)と夢の浮気現場を目にする。
困惑していた俺に夢は告げた。
「私たち、終わりにしましょ。3年間それなりに楽しかったよ。それとありがとう、色々貢いでくれて!」
怒りに打ち震える自分と、情けさが残る自分に苛まれる。
しかし、そんな俺に唯一優しく寄り添う人がいた。
クール系ギャルな生徒会副会長――鈴波蓮(すずなみ・れん)
これは、愛する人、大切な親友を失い、自暴自棄になっていた俺をクール系ギャルの彼女が救済する物語。