完璧な伯爵家長女メルセデスは、夜会で次期公爵の婚約者ギルベルトから婚約破棄を告げられる。彼を略奪したのは、愛らしくも邪悪な義妹のフロリナだった。
かつて義妹の母が二人に結ばせた、互いの「一番大事なもの」を交換する禁忌の魔術。フロリナはこれを利用してメルセデスから「将来の公爵夫人」という地位を強奪し、姉を絶望させるつもりだった。
だが、フロリナには致命的な誤算があった。
メルセデスにとって、無能な婚約者はただの「厄介なゴミ」に過ぎなかったのだ。
「ゴミを処分してくれたのだから、対価としてあなたの持ち物、全部もらうわね」
契約の魔術が不均衡を検知し、メルセデスの復讐権が発動。勝ち誇る義妹の裏で、メルセデスは実家の継承権や莫大な資産、人脈を合法的に奪い尽くしていく。
奪ったつもりがすべてを失い、破滅していく義妹。
捨て活のついでに真の幸福を手に入れる、氷の令嬢の鮮やかな復讐劇が幕を開ける。