魔物と人類が生存圏を争う大陸「アルエンド」
命が軽く、死が身近な大陸では古来より、どちらの勢力にも属さない「霊」と呼ばれる存在がいた。希薄で物理的な被害の少ない霊であるが、霊の潜む場所の霊障は無視できず、それを払う専門職「祓い屋」と言われる職業が存在する。
街の祓い屋であるスカルは、豊富な魔力を持ちながら霊を払う以外の才能がなく、傭兵ギルドから冷遇される日々を過ごしていた。
だが、ある日、霊障に悩む瑕疵物件を払う時に、500年前に怨霊になった賢者エミリ―と出会い、知恵のある霊の存在とそれを払う自身の能力が実は貴重な力であると知る。
祓われまいとあの手、この手で己の価値を示すエミリーと手を組むことにした、スカルは街を飛び出し、冒険者兼祓い屋として、大陸に安住の地を見つけるべく旅を開始する。
そこそこの稼ぎとお嫁さんと思っていた彼であるが、その行く先には、今の魔法や技術では解決できない難題ばかり、エミリーの知識と能力、そして規格外の霊力によってそれらを解決していくスカルは本人の意志と関係なく各地の霊障と、怨みつらみな因縁に巻き込まれていくことになる。
一方で、彼を追い出した傭兵ギルドや街は、度重なる霊被害と瑕疵案件によって徐々に衰退していくのであった。