子爵令嬢アミティーは、第一王子カーサーの婚約者候補でありながら、生徒会や公務を押し付けられる都合の良い存在だった。
しかも、婚約者候補だと聞かされていたはずが、蓋を開ければ側妃候補だと!?
そんな未来、断固拒否! 許すまじ!
学園のダンスパーティーで何者かに酒を飲まされたことをきっかけに、疲れ切っていた頭はようやく正常に働き始める。
「よし! 逃げよう」
亡命先に選んだのは、神龍教総本山。
同じ頃。
数百年もの間、宝珠を失い感情を閉ざしていた神龍リューシャは、水晶の中にひとりの少女を見つける。
「――見つけた」
灰青の世界で止まっていた運命が、静かに動き出す。
これは、逃げたい令嬢と、数百年待ち続けた神龍が紡ぐ、溺愛ファンタジー。