家族から虐待を受け、病死した主人公、北川遥は、愛読書の世界『没落令嬢は星に選ばれる』の悪役令嬢エレノアの母、アメジストとして転生する。
原作主人公のヒロインを愛していた彼女は、短命な悪女の母に転生してしまったという事実に落胆するが、原作で悪女と呼ばれ、断罪されたエレノアは虐待を受けていると知る。
そして愛妻家と呼ばれているブレンシュタイン公爵は、公爵夫人であるアメジストと娘エレノアを嫌っている。
原作とは全く違う設定に、アメジストと自分の過去を重ねてしまい、彼女は酷く動揺した。
そして彼女は決心したのだ。
『離婚して、娘の悲劇的な運命も、短命な自分の運命も全て変えてみせる!』