酸素がないので人間が入ったら即死亡!そんな、人への一切の希望を捨てさせる魅惑のダンジョンが登場して早十数年。人類はそれでも「迷宮の奥には何かある」という探求心から年間死者300人以上、行方不明者500人と、せっせと冒険に繰り出していた。
30年前に迷宮内で母親に捨てられた主人公トーカスはすっかり捻くれた冒険者に育ち、それでも微妙に捨てられない人間性から未帰還の探索者の依頼を引き受けることになった。
人類の生存を許さない迷宮で容赦なく襲いかかる魔物を躱しつつ、主人公は今日もせっせと酸素の膜を張る。