薄明の空に覆われた世界で目を覚ましたシオンは、太刀を佩いた水干姿で記憶がない。
そんなシオンに声をかけたメイという少女は、振袖袴に長靴。人気のない場所で倒れたシオンを見つけ世話を焼き、ここが魔王に支配された治安の悪い国だと教える。
人を襲う妖魔、命を枯らす鬼女が跋扈する世界。人々は顕現と呼ばれる心の形を表す武器を手に身を守っていた。記憶さえないシオンは顕現を手にすることはできず、世界に違和感を覚える。善意に悪意を返すような事態に遭って、メイは「この世界」と語った。
そんなシオンはメイと共に魔王打倒を標榜する勇者と出会い、世界をかけた戦いの舞台へと追い立てられていく。
*以下にご注意ください。
主要人物でも死にます。
受け取り方によってはバッドエンドです。
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