勇者パーティーの僧侶・こういちは、「回復魔法が弱い」「足手まとい」と蔑まれ、ある日突然追放される。だが翌日、支援金横領と機密漏洩の冤罪で逮捕され、北方鉱山行きの犯罪奴隷に落とされてしまった。
すべては勇者カイルたちが、自分たちの使い込みを隠し、資金管理をしていたこういちを口封じするために仕組んだ罠だった。
絶望のまま奴隷として生き延びたこういちは、わずかな力で周囲の奴隷たちを助け続ける。実は彼の回復魔法は弱いのではなく、傷ついても倒れない身体を作る持続型の加護だったのだ。
そしてある日、鉱山を訪れた大神官に「あなた様は教会最強のSランク僧侶です」と告げられる。
追放された弱い僧侶だと思っていた力の正体、勇者パーティーを支え続けていた本当の加護、そして奪われた人生の真実が、いま明らかになる。
これは、すべてを奪われた僧侶が自分の価値を取り戻し、世界を救う物語。