人口約二万、総敷地面積約三十八㎢。数字を見ると大抵の者は何処かの小領地ではあるまいか?と答えるだろう。
否。ここはグランスラム剣術魔術学園。その余りの大きさ故の資金難、人材難を解消する為、学生会という組織の下学生自身の手で管理運営されており、敷地内に牧場農場、商店の立ち並ぶ交易地区、教材採取用鉱山や修練用ダンジョンをも専有する。徒歩での移動が困難な為、園内には五つの路線に巡回馬車が走り、馬車停なるものまで設置された他に類無き世界最大規模の学園なのだ。
この超マンモス学校にアルテニア王国第三王子ニルス・オードランがマサト・シモンと名乗り、こっそりと入学する。
入学早々学長から魔獣出没の原因究明を依頼され、学生会の仲間と共に事件を追うマサトだったが、途中、想定外のトラブルに巻き込まれる。