「あなた、わたくしの専属料理人になりなさい」
美食の国「ロアナディア」。
その国の王妃アデルは、素性も知れぬ異国の料理人に、そう告げた。
フレンチ料理人の藤野遥子が異世界に迷い込んだのは、仕事帰りの23時。
酒場で住み込み料理人として働き始めた遥子は、クリームブリュレをきっかけに宮殿へと招かれ、王妃と出会う。
そして、遥子は気づいてしまった。
ここは後輩が推していた乙女ゲーム『薔薇の王冠とロレーヌの庭』の世界。
この美しい王妃は——全てのルートにおいて、悪として裁かれる運命の「悪役」なのだと。
果たして、遥子は王妃の運命を変えられるのか?