未来の王太子妃として育てられてきたアルディス公爵家の令嬢エレノアは、ある日突然、第一王子アレクシスから婚約破棄を告げられる。
理由は「努力不足」。
そして新たな婚約者として選ばれたのは、異母妹のセシリアだった。
誰もが祝福する中、悲しげな表情で近づいてきたセシリアは、エレノアにだけ見えるように静かに笑う。
その瞬間、九年間抱き続けてきた違和感がすべて繋がった。
婚約破棄を機に屋敷を追われたエレノアは、隣国の第二王子レオンと出会う。
彼はエレノアの痩せ細った姿に違和感を覚え、真実を確かめるため独自に動き始める。
一方でエレノアも、もう誰にも傷ついてほしくないという想いから、自ら過去と向き合う決意をする。
婚約破棄の日から始まるのは、復讐ではない。
九年間隠され続けた真実を暴き、本当の幸せを取り戻す、一人の公爵令嬢の物語。