この神父の体液には傷を癒す力があった。ただしそれは凄まじい快感を伴う――。
不幸体質で、誤解を受けやすい神父がいた。
笑顔を浮かべれば悪事を企んでいると誤解され。
街を走れば逃亡中の凶悪犯だと誤解され。
子供を窮地から救えば幼児性愛者であると誤解され。
女性とぶつかれば犯されると泣き叫ばれる。
どんなひどい誤解をうけ続けてもけっして彼は腐らなかった。
心の中では毒づきながらも。聖職者として人々を救うため邁進する。
そうして新たに訪れた町でも誤解が誤解を生み、根も葉もない噂がたちまち拡散していった。
だが、一人の盲目の少年との出会いが彼の人生に光明をもたらす。
少年は誤解した。その神父が完全無欠の聖人であると――。
そてまたある日、重傷を負ったエルフの娘を治療した。
娘は誤解なく執着した。その神父にとっての完全無欠な性人になろうと――。
※現代で使われる四字熟語、和製英語、カタカナ、英語、各国の歴史由来の言葉などが使われています。例としては「ナイス」や、相撲を由来とする言葉の「番狂わせ」など。
極力スムーズに書き、読み進められる作品づくりを意識しての判断です。
物語の世界では別の言語に変換されているものとしてお読みいただければ幸いです。
特定宗教を貶める意図はなく、啓蒙を目的とした作品でもありません
この作品はフィクションであり、実在の宗教・文化とは関係ありません