断罪、婚約破棄、そして辺境への追放――。
傲慢な公爵令嬢リディア・エルヴィンは、次期聖女フィオナを陥れた罪により、すべてを失った。
愛した婚約者には見限られ、家族にも失望され、嵐の海で命を落としかけたその時。
古書に刻まれていた謎の術式が発動し、リディアは十二歳の頃へと戻っていた。
「……もう二度と、同じ人生にはしない」
今度こそ家族を失望させず、穏やかな人生を送る――。
そう決意したリディアは、王子との婚約を避け、前世では見向きもしなかった領地や人々と向き合い始める。
地味だと思われていた《翻訳の加護》を活かし、
古代書の解読、領地の発展、新たな特産品作りに力を尽くしていく中で、
リディアは少しずつ、自分の居場所と大切なものを見つけていく。
王子たちとの再会。
新たな友人たちとの出会い。
そして、前世では見えなかった真実。
二度目の人生では、もう間違えない。
これは、すべてを失った公爵令嬢が、
家族や仲間との絆を取り戻しながら、
北の領地と自分の未来を切り拓いていく、やり直しファンタジー。