ここはどこだ? この世のものとは思えない光景の中で目を覚ました男は、誰ともなしにそう呟く。
――天正十年。天下を手中に収めんとしていた彼――戦国の魔王「織田信長」は、その志半ば、京――本能寺にて腹心「明智光秀」の謀反に遭い、その生涯に幕を下ろした……かに思われた。
しかし、魔王は死なず。燃え盛る炎の中で意識を失った彼は、次の瞬間、まるで覚えのない異様な場所で目を覚ます。理解を超えた事象にうちひしがれる信長だったが、そんな彼に話しかける者があった。自らを「神」だと名乗る少年「マクネロ」と、謎の美少女「ミレイ」。奇妙な二人から「魔王を倒してほしい」と頼まれ、彼は旅立つことに。見も知らぬ異世界――「エドラ」の道程を戦国の魔王は征く。
「――あ、ミレイちゃん。君は彼を案内してあげてね!」
「……え……?」
何故か、異界の少女ミレイと共に。
――ここから、信長の野望は再び始まった。
※随所に史実と異なる点がございます。予めご了承ください。
※作者の気まぐれペースで更新されます。目標、月一投稿。