ランドルフ・アーキンズは周辺国から「拷問大好き悪虐宰相」と噂され恐れられている。
根が真面目な彼は、その噂と自身のコワモテを利用して捕虜から情報を聞き出す役を引き受けていた。
そんな彼の元に、敵国の王女を捕えたという知らせが舞い込んできた。
長く続いた冷戦状態に終止符を打つため、ランドルフは立ち上がる。
しかし王女アシュリーは、少しも怯えることなくこう言った。
「わたくしから情報を得たいなら、拷問ではなく幸福を与えなさい」と――。
※捕虜となってもマイペースな王女様とそれに振り回される宰相が、拷問と称して美味しいものを食べたりデートしたりするお話です。