【物語紹介文】
「君の幸せを願うほど、僕の心は壊れていく」
桐谷浩紀には、誰にも言えない秘密があった。
それは、隣にいる幼馴染・河合杏奈への、狂おしいほどの恋心。
そして、彼女が恋焦がれているのは、自分の実の兄であり、学園の伝説・博康であるという残酷な現実。
「アンが笑ってくれるなら、それでいい」
自分の気持ちに幾重もの蓋をし、彼女の恋を一番近くで支える「良き相談役」を演じ続ける浩紀。
しかし、その危ういまでの献身が、周囲の少女たちの独占欲に火をつけてしまう。
浩紀の孤独な横顔に惹かれ、真っ直ぐに愛をぶつける沙織。
姉への遠慮を捨て、その隣を奪おうと淡々と牙を剥く妹の薫。
一方通行の想いが交錯し、幼馴染という「安全な居場所」は少しずつ歪み始める。
博康と長女・香澄の間に流れる、秘められた過去の残り香。
それぞれの想いが、静かに、けれど確実に臨界点へと向かっていく――。
憧れと、親愛と、執着。
最後にその隣に立っているのは、誰か。
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※本作はすでに最終話まで執筆しております(約100話)。
毎日19時頃に一話ずつ更新予定です。最後まで安心してお楽しみください。