「お前のような無能は、我がパーティにはいらん!」
勇者パーティの専属調香師だったゼクスは、ある日突然、ダンジョンの深層で追放を言い渡される。
彼が仲間のために心血を注いで作ったポーションは「泥水」と罵られ、代わりに勇者たちは出所不明の「聖水」を信じ込む。
身一つで放り出されたゼクス。しかし、絶望の中で彼は気づく。
自分が今まで「雑草」だと思って調合していたものは、実は伝説の【世界樹の末裔】であり、自らのスキルは不遇職などではなく、神の領域に達した【神の薬師】であったことに。
一方、ゼクスを失った勇者パーティは、偽物の聖水によって魔力回路を蝕まれ、じわじわと破滅へと向かっていく。
そんなこととは露知らず、ゼクスは助けた最強の聖騎士(王女)に懐かれ、自覚のないまま世界を救い始めてしまう――。
これは、底辺から成り上がる男の、無自覚無双ファンタジー。