古い石畳の街角に、ちょっと不思議な店がある。
その店は「ステッカー」を売っているが、ただの装飾品ではなく――
貼る場所によって魔法が発動する、世界で唯一の「魔法のステッカー屋さん」だった。
店主は転生した元・日本人青年で、今はエルフの女性の姿。
彼女は客たちの好みに合わせ、最適なステッカーを選んで渡す。
――「守りたいものに、このステッカーを貼ってごらん」
やがて小さな店は、冒険者や王族すら訪れる大事件の舞台となっていく。
旧題『街のステッカー屋さん』
同名の店が日本に実在したので変更しました。
物語の中ではそのままです。