里を滅ぼされたあの日、私は誓った。目的のためなら何でもする。悪魔に魂を売ることすら厭わない。相手が神であろうと必ず復讐する。ーーたとえ、その果てに「世界の敵」と呼ばれようとも。
前世の俺が死に際に願ったのは、「丈夫な身体にしてほしい」だった。願いは叶い、異世界で俺は「姉」と呼べる存在や仲間たちと穏やかな日々を手に入れた。だが、その幸福はあまりにも脆かった。
突如現れた何者か達によって里は滅び、俺は姉の身体を受け継ぎ、ただ一人生き延びた。残ったのは、奪われた日々の記憶と、燃えるような復讐心だけ。
この物語に勇者はいない。魔王も英雄も。いるのは――全てを失い復讐の炎に身を焦がす「私」だけだ。
※第三部完結。第四部連載中(123話・約29万字)
※タイトルを変更しました(旧タイトル:転生した俺は、”私”へもう一度生まれ変わる。為すべき事を為すが為に。――異世界転生したら、世界の敵になりました。)
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