三十三歳のビルメン、白石恭真。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す浄化スキルは規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知る。世界を蝕む「穢れ」は、ただ祓うだけでは終わらない。
漏れているなら、元を探す。壊れているなら、原因を特定する。
十五年鍛えたビルメンの現場感覚で、恭真は「なぜ汚れるのか」を辿っていく。
戦うのは勇者、直すのは俺。
──これは、世界という巨大な建物の設備管理を任された、おじさん清掃員の奮闘記である。