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取得日時> 2026-09-30 00:10:14
ダンジョンの魔素、うちの畑では肥料です 〜クビになった植物工場の技師、誰も借りない第三層で野菜を作ったら、食べた探索者の記録が全部塗り替わった〜
 勤めていた植物工場が倒産し、笹倉悠真、三十二歳は職を失った。専門は土壌設計。「土いじりしかできない人間に払う給料はない」と言われて、それきりだった。
 貯金が尽きかけた頃、ダンジョン協会の掲示に目が留まる。第三ダンジョン浅層・第三層、区画貸与、月額八万円。借り手はゼロ。理由は「魔素が濃すぎて何も育たない」から。
 濃すぎるなら、吸わせればいい。
 土を作り、水路を引き、種を播く。三週間後、収穫したトマトを腹を空かせた底辺探索者にひとつ渡した。翌週、その男の攻略記録が三階層ぶん伸びた。
 同じ頃、協会の観測分析室では第三層の魔素濃度が観測開始以来の最低値を記録し、分析官が三度計器を疑っていた。
 【第三層の野菜、どこで買えるんだ】
 【というか誰が作ってんだよ、あそこ何も育たないぞ】
 配信が回り、掲示板が沸き、悠真を切った元勤務先が慌て始めても、本人だけは今日も畑に出る。今年のカブの出来が、少し気になっているからだ。
 これは、世界で一番地味な男が、ダンジョンを日本一の農地に変えていく物語。有能証明・ざまぁあり、ハッピーエンドです。
 毎日更新/全45話・完結まで執筆済み。

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