「……今日、俺は君と結婚したわけだが、俺は君を愛するつもりはない」
結婚式を挙げた夜。フレアは夫となった男、騎士団長でありブレンダム公爵家の当主であるアレクシスからそう宣告された。
「伯爵家への支援は約束する。君はこの家で自由にしていい。その代わり……俺に何も期待するな」
冷たい拒絶。普通のご令嬢ならショックで泣いていたかもしれない。
しかしフレアは思った。
……なんて痛々しい御方なのだろう、と。
そっちがその気なら構いません。私は割り切ってあなたの都合のよい妻になりましょう……とフレアは思っていたのに、なぜかアレクシスの様子がだんだんおかしくなってきた。