此処は、とても寒い。
目を開けると夜空が映る。
星空は綺麗で僕を少しだけ照らしてくれるけど、温もりまではくれない。
あまりの寒さに身体が震えてきた。
身体を丸めようとしたが、手足が、身体がほとんど動かないことに遅れて気が付いた。
仕方なく、ただじっと星を眺める。
次第に感覚もなくなり、寒さを感じなくなった。
その代わり、強烈な眠気に襲われる。
きっと、この誘惑に身を任せれば僕は死ぬ。
それがなんとなくわかったから、ぎりぎりまで抗った。
でも結局は動けないのだから、どうすることもできない。
それを悟った僕は半ば諦めて、最後に大きく息を吸った。
息を吐くと同時に目を閉じる。
薄れていく意識の中、あの人の腕の中でもう一度眠りたいと思った。
一人は、寂しい。