(……な、なんだこれ……?
“スキル詐奪”? )
その瞬間だった。
頭の奥で、何かが弾ける。
闇夜に舞う影。
泣きじゃくる子どもを庇い、悪徳商人から金を奪い返す自分の姿。
「善良な者からは決して盗まない」
誰かの声が、確かに聞こえた。
転生した俺は、孤児院育ちのただの少年。
だが授かったのは
禁断のチートスキル【スキル詐奪】
悪人から力を奪い、さらに【鑑定】で真実を見抜く目を持っていた。
孤児から冒険者へ。
ダンジョンを攻略しながら、かわいい狼や猫の従魔との出会いや仲間たちと共に実績を積み重ねていく。
やがて辺境の小さな村を託され、知恵と工夫で切り盛りする日々が始まった。
荒れ果てた村を立て直し、人々の暮らしを守り、資源を活かして町を発展させる。
気付けば四つの都市を束ねる領主となり、交易や防衛にまで手を広げ
内政と冒険、その両輪で勢いを増す俺の存在は、ついに国を揺るがすほどに大きくなっていく。
孤児院から始まった転生物語は、鑑定と悪人限定チートで成り上がる領地発展ファンタジーへ!