現代、古都の外れの紅葉神社。その河原に祀られる小さな祠。
数百年前にかつて実在したと言われる最後の鬼は「鬼姫様」と親しまれ観光客にも人気スポットだったが、その祠は台風の濁流に飲まれそうになる。
祠を守ろうと一緒に流された地元消防団の男たちを現世に蘇り救った鬼姫は、気が付いたらなぜか異世界に一人、泳ぎ着いていた!
「それにしても腹が減ったの! なんぞ食えそうなもんはないんかの!」
これは古の日ノ本で妖怪退治をしてきた鬼の最後の生き残り、巫女の鬼姫が異世界に蘇り、太刀、薙刀、和弓他の古武道を振るって魔物を討伐し祓い清めながら、なぜ自分は異世界に来たのか、日本に帰る方法はあるのか、かすかな記憶をたどりながら自分探しをする旅の物語。
※最終回まで毎日投稿!