貯金5000円、職歴ゼロ、夢も希望も全くない25歳の銀髪ニートギャル・千道るる奈。
「比例代表なら、ベッドでスマホいじってるだけで当選できて年収2000万円」
——兄のひと言でそんな妄想を抱いた彼女は、供託金600万円を十一(トイチ)で闇金から命と引き換えに借り、民自党に殴り込む。
面接では「史上最も不名誉な公認候補」として党幹部にボロクソに貶され、選挙当日は反社に軟禁される始末。それでも「鷹町旋風」という奇跡の追い風が吹き荒れ、るる奈は比例名簿の最下位から這い上がり、前代未聞の当選を果たす。
——しかし、喜びなど微塵もなかった。
供託金の返還には1ヶ月かかる。その間にも十一の利子は膨らみ続ける。党からは「机上の置き物になれ」と命じられ、凄腕エリート議員・氷室レイには完全に見下され、闇金の黒金には「返済が滞れば地の果てまで追う」と牙を剥かれる。
国会議員センセイになったのに、なぜか人生がさらに詰んでいく——。
ニートギャルが「最もレアな異世界転生」をした先は、憧れのイージーモードではなく、笑えないほどシビアな政界サバイバルだった。